Webアクセシビリティ・イニシアティブ

Webアクセシビリティ・イニシアティブ(Web Accessibility Initiative)の頭文字を取って、WAI(ワイ)といいます。
WAI(ワイ)は、W3Cの活動の1つです。

WAI(ワイ)の基本概要、原則、アクセシビリティに関係する技術をかんたんに説明しています。

記事元は以下ですが、わかりやすい文章にするために、大幅に意訳しています。
自分の理解で学びたい方は、直接引用リンクをご覧ください。

引用:Accessibility Fundamentals Overview | Web Accessibility Initiative (WAI) | W3C

Web操作の手段と関連技術

Table of Contents

はじめに

ここでは、障害のある人の『Web操作』の手段・関連技術(Webブラウザーの設定、テキスト読み上げ、音声認識など)を紹介します。

参照:Tools and Techniques | Web Accessibility Initiative (WAI) | W3C

概要

障がいのある人は、操作しやすい方法であったり、自分の好みに合わせた千差万別な方法でWebにアクセスし、操作をします。標準のソフトウェアやハードウェアを自分に合った方法で設定することもあれば、特定のタスクを実行するのに特殊なソフトウェアやハードウェアを使用することもあります。

ツールと設定について

Webを利用する際の一般的なアプローチ、『支援技術』と『適応策』

  • アシスティブ・テクノロジー(支援技術)/Assistive Technologies
    • 障がいのある人が、Webコミュニケーションを改善するために使用するソフトウェアおよびハードウェアのことを言います。
      • 文字が読めない人のためにWebページを読み上げる『スクリーンリーダー』
      • 弱視の人のための『画面拡大鏡』
      • キーボードやマウスが使えない人のための『音声認識ソフト』や『選択スイッチ』
  • アダプティブ・ストラテジー(適応策)/Adaptive Strategies
    • 文字サイズを大きくしたり、マウスの速度を遅くしたり、キャプションをオンにするなど、障害のある人がWebを通じての相互作用を改善するために使用するテクニックのことを言います。
      • 標準的なソフトウェア、主流のWebブラウザを使うための支援技術が含まれます。

問題点

Webブラウザ、メディアプレーヤーを快適に操作するための支援技術には、特定のアクセシビリティ機能を備えたハードウェアおよびソフトウェアを個人が利用できない場合があります。例としては以下の通りです。

  • 手頃な価格ではない
  • 標準でインストールされていない
  • コンピュータと互換性がない
  • 一部の言語では利用できない
  • アクセシビリティ支援サービスの使用方法を知らない

3つの感じ方(知覚-聞く、感じる、見る)

私たちはニーズや好みに応じて、さまざまな感覚でコンテンツを認識します。たとえば、モニタ画面を見ても、音声を聞いていなかったり、音声を聞いてモニタ画面を見なかったりなど。

知覚という3つのとは、以下の通りです。

  • 聴覚-スピーチ、音楽、から音を感じる感覚
  • 触覚ゲームパットの振動など、物に触れて感じる感覚
  • 視覚-画像、テキスト、ビデオなど、観ることができる感覚

アクセシビリティ機能例

アクセシビリティ機能は、障がいのある人だけでなく、お年寄りやデジタル機器に不慣れな人も、『アクセシビリティ機能』を使って快適に操作し、便利に使えるための機能です。

  • 音声ガイド
    • ビデオの重要な視覚的詳細を説明するナレーション。音声解説(説明)
  • 聴覚、触覚、および視覚による通知
    • 視覚的なダイアログを点滅または表示する、音を鳴らす、または振動するなど、さまざまな方法でユーザーにTIPSのようなセリフや警告を表示
  • 点字
    • 文字と数字を表すためにさまざまなパターンで6〜8個の隆起したドットを使用するシステム。文字は、指先を使用して隆起したドットをスキャンすることで読み取られます。点字は視覚障害者が使用しますが、視覚障害者全員が点字を知っているわけではありませんので注意が必要
  • キャプション
    • 音声と同時に表示される情報テキスト。リアルタイムのキャプションには、通常、プロのCARTライターが必要です。
      ※CART(Communication access real-time translation)とは、リアルタイム速記、リアルタイム字幕のようなシステムの一般的な名称。機械や訓練された人が、話し言葉を書き言葉に書き写します。
  • テキスト読み上げ
    • テキストを読み上げ、合成音声に自動的に変換します。
  • トランスクリプト
    • スピーチを原文の一語一語に忠実に合わせ、聴覚や視覚情報の説明を含むテキスト原稿です。

支援技術と適応策例

点字ディスプレイ、スクリーンリーダー、音声ブラウザについては、Wikipediaを参照した記事を掲載します。

点字ディスプレイ

点字ディスプレイを制御するソフトウェアをスクリーンリーダーと呼ぶ。表示すべき内容をオペレーティングシステムから集め、それを点字に変換し、ディスプレイに送る。GUIに対応したスクリーンリーダーは、ウィンドウやスライドバーといったグラフィカルな要素をテキストに変換しなければならず、特に複雑である。最近のオペレーティングシステムにはスクリーンリーダーがそのような情報を取得するのを支援するAPIがある。例えば、Windows には MSAA、GNOME には AT-SPI がある。

[点字ディスプレイ – Wikipedia]最終更新 2021年3月13日 (土) 16:12 https://ja.wikipedia.org/wiki/点字ディスプレイ
展示ディスプレイ
展示ディスプレイ:CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=654118

スクリーンリーダー

スクリーンリーダーは、その名の通り、画面に表示された情報を音声で読み上げるソフトウェアである。近年では、画面を読み上げるというよりも、操作を読み上げる性能が高いものを合わせて「スクリーンリーダー」と総称することが多い。

スクリーンリーダーを使用することで、視覚障害を持っていてもMicrosoft WordやMicrosoft Excel、Internet Explorerといったアプリケーションを使用することができる。そのことが視覚障害者の就労支援に活かすことができるものと期待されている。

[スクリーンリーダー – Wikipedia] 最終更新 2021年5月23日 (日) 03:46 https://ja.wikipedia.org/wiki/スクリーンリーダー

音声ブラウザ–

音声ブラウザは、HTMLを解釈するWebブラウザの機能と同様に、インタラクティブな音声ユーザー・インターフェースをユーザーに提供するソフトウェア・アプリケーションである。音声ブラウザによって解釈される対話文書は、多くの場合、Voice Dialog Extensible Markup Language(VoiceXML)のような標準ベースのマークアップ言語でエンコードされています。

[Voice browser – Wikipedia] This page was last edited on 7 November 2019, at 01:34 (UTC) https://en.wikipedia.org/wiki/Voice_browser
補足:「音声ブラウザ」はWebサイトを閲覧するときに、操作するときに使いますが、「スクリーンリーダー」は、スタートアップからどのアプリケーションを選択するか、フォルダの選択、編集したのファイルの保存など、多様な機能を持っています。

特徴づけ・わかりやすい見せ方

私たちは、アクセシビリティ機能を高めるため、コンテンツの表現を見分けやすく、理解しやすくするため以下のような調整ができます。
例:

  • 音声コンテンツを聴きやすく、視覚コンテンツを見やすくする
  • 音声コンテンツと視覚コンテンツを組み合わせて、情報を整理し理解しやすくする
  • 手話などの代替表現を提供する

アクセシビリティ機能例

もう少し具体的に、アクセシビリティ機能を高める方法について話します。

  • フォントや色をカスタマイズ
    • フォントの種類、サイズ、色、間隔を変更し、テキストを読みやすくします。
      ※上級ユーザーの場合は、Webサイトの元々あった外観を自分の好きな色味に変えます。
  • ドキュメントの概要
    • コンテンツの概要と内容を表示するために、見出しや構造(見出し、小見出しなどの階層)を考え、シンプル構成。
  • 読みやすいテキスト
    • 理解しやすくするため、文章を要約し、簡略化。
  • 段階的表示
    • 特定のタスクや、必要最小限の情報・機能のみを表示し、大量の情報で過負荷にならないよう設計する
  • シンプルなインターフェース
    • 最も関連性の高い情報や、より頻繁に使用される機能を表示。たとえば、ユーザーの注意をそらす可能性のある他の部分を非表示にするなど。
  • 画面の拡大
    • Webブラウザー、オペレーティングシステム、または画面の設定を変更し、テキストのサイズと画像を拡大または縮小します。一部の人々は、拡大レンズ、双眼鏡、または他の視覚補助装置、および画面拡大鏡などのソフトウェアを使用して、Webコンテンツを見ます。
  • 手話
    • 主に聴覚障害者が使用する視覚的なコミュニケーションをとる手法。言葉、フレーズ、声調を伝えるために、手、体、顔の表情が含まれます。たとえば、ジェスチャーの強さは、特定の情報の気分や強調を示している場合があります。書記言語と同様に、多くの手話や方言があり、その一部は一部の国で公用語として認識されています。ただし、聴覚障害のある人や聴覚障害のある人すべてが手話を知っているわけではありません。
  • 記号
    • 読み書きが困難な人を含む、コミュニケーション障害のある人がテキストの代わりに使用する単語や概念をアイコンで表現。

支援技術と適応策例

  • ブックマークと履歴
    • Webブラウザ機能の『ブックマーク』を使用してページを記憶したり、『履歴』を使って以前にアクセスしたページを検索したりして、Webアドレスを入力せずに見たいWebページへすばやく移動可能。
  • キーワード検索
    • Webブラウザ機能を使用してWebページ内のテキストを検索し、Webサイト内の『サイト内検索』機能を使用してキーワードでWebページ内を検索します。特定のウェブサイト用に最適化された検索エンジンは、Google検索などで検索するより、より正確な検索結果を提供できます。
  • キーボードナビゲーション
    • キーボードを使用してコンテンツを移動します。Tabキーを使用し、リンク、ヘッダー、リストアイテムなどの構造アイテムから次のアイテムにジャンプします。キーボードナビゲーションは、Webブラウザのサポートに大きく依存しますが、スキップリンクなどのWebサイトのデザイン機能にも依存します。
      ※スキップリンク-Webページの先頭からコンテンツの開始位置へ移動できるページ内リンク。このページの上段にある『目次』など。
  • ページマップ
    • Webページ全体の小さな画像を表示し、現在表示されているWebページ内の部分を強調表示するインジケーターを表示。
  • アイコン
    • 一部のWebブラウザー、プラグイン、およびWebサイトでは、URLやWebサイト名ではなく、Webサイトロゴが表示されます。たとえば、ブックマークや履歴リスト、Webブラウザの[戻る]ボタンと[進む]ボタン、またはWebページのリンクと組み合わせて使用​​します。
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