1/100で書いていた1コの平面図を、2コに増やしたいとき、
A4やA3サイズで平面図1Fのみ作成していたのに、2階建てにしたい!
と要望を受けたとき、できれば1枚で納めたいものです。
そんなときは、書いていた図面の縮尺を1/100 から 1/50、1/70など
小さくし、1階、2階の平面図を1枚の紙に納めます。
その一般的な方法を説明いたします。
実寸と図寸については、こちらのページで説明をしています。
実寸固定+文字サイズ変更
- 画面右下の、S=1/100をクリック

- 縮尺を入力します。今回は1/50にしたいので、「50」と入力します
- 縮尺変更時、どうするかをチェックします。実寸固定 にチェックをいれ、文字サイズ変更 にもチェックをいれます。

見た目には全く分かりません。
画面右下の縮尺が、1/100 → 1/50 になっていることを確認します。
さらに不安だったら、測定 メニューで寸法を確認します。
寸法値と測定値が同じだったら問題ありません。

実寸固定+文字サイズ変更なし
縮尺変更時に、文字サイズ変更 にチェックを入れないとどうなるか、それを次の画面で確認できます。

下図の左側が、「文字サイズ変更」にチェックを入れなかった場合です。
よくモルト、キッチン、玄関、寸法値など、拡大しないと見えなくなっていまっす。
これは、文字サイズも先ほどの 1/100 から 1/50 になっているため、小さくなってしまっています。
これを防ぐためには、「文字サイズ変更」にチェックを入れる必要があります。

図寸固定
図寸固定 という言葉は、Jw_cadの言葉で、詳しくはこちらのページで説明しているので確認してください。
では「図寸固定」にチェックを入れるとどうなるか見てみます。

見た目には、全く変わりません。
が、測定メニューで寸法値を図ってみます。
1.850m になりました。
もともと、 3.700m だったのに、1/50 で半分の寸法になってしまったのです。
実寸固定で変更すると、縮尺に比例して図の表示は2倍(1/2)になりますが、図の寸法は保たれます。
図寸固定では、1/100 を 1/50 にしても表示サイズが固定されるので、寸法値を測定すると1/2になります。
図寸固定はどのような時に使うのか?
寸法値などとは関係ない仕上表など、表示の大きさをそのままで縮尺を変えたいときに使います。
平面図を1/100の縮尺から、1/50に変更したい、けれども、せっかく書いた表はサイズ変更なしにそのまま使いたいなどというときに、レイヤを分けて使ったりします。
